【沖縄移住】後悔・失敗した理由まとめ!移住成功の対策も解説

【沖縄移住】後悔・失敗した理由まとめ!移住成功の対策も解説

【沖縄移住】後悔・失敗した理由まとめ!移住成功の対策も解説

【沖縄移住】後悔・失敗した理由まとめ!移住成功の対策も解説!

冬でも暖かく、海がきれいな南国というイメージの沖縄。そんな沖縄でのリゾートライフに憧れて移住を決断したけど、いざ移住してみたら後悔した、という話も耳にします。

 

沖縄に移住して後悔した、失敗したと言う人は、何に対してそう感じたのでしょうか。

 

この記事では、沖縄に移住したいと考えている方へ向けて、沖縄に移住して後悔した、失敗した理由を調査してまとめています。また、どうしたら後悔や失敗のない移住になるのか、移住成功の対策も解説しています。

 

この記事を読めば、沖縄移住を後悔した理由や失敗した理由が分かり、移住を成功させる方法を知ることができます。ぜひ、沖縄移住を検討する際の参考にしてくださいね。

 

沖縄移住の理想と現実


なぜ沖縄移住を「後悔した、失敗した」と感じてしまうのかというと、いちばんの理由は、理想と現実のギャップがあるからです。

 

多くの人は、沖縄での生活に理想を抱き、移住を考えていると思います。

 

1年中暖かくて快適な沖縄に住みたい
美しい沖縄の海を毎日近くに感じたい
海の近くでのんびりとリゾートライフを味わいたい
都会の人間関係のストレスから解放されたい

 

といった理想を抱いている人が多いのではないでしょうか。しかし、ほとんどの人がこの理想を打ち砕かれ、現実とのギャップを感じ、沖縄移住を「後悔した、失敗した」と感じてしまうようです。

 

沖縄移住で後悔・失敗した理由


では、沖縄移住を後悔した、失敗したという理由の原因になった、多くの人の理想を打ち砕いてしまう沖縄の現実とはどんなものなのでしょうか。環境面、生活面、仕事面、人間関係の4つの視点から詳しく説明します。

 

環境に関する後悔・失敗

まず、環境に関する後悔・失敗についてです。

 

・1年中湿度が高くて不快だった

・冬は意外と寒かった
・塩害の被害を甘く見ていた
・台風を甘く見ていた

 

1つずつ詳しく説明します。
1年中湿度が高くて不快だった
1つ目は、沖縄は1年中湿度が高いため、不快だったことです。

 

沖縄は、1年を通して湿度が高くなります。データを見てみましょう。こちらは、沖縄県那覇市と東京の月別湿度と不快指数を比べたものです。

 

不快指数とは気温と湿度によって計算され、一般的に人が暑いか寒いかを肌で感じる体感温度の指標です。

 

不快指数60未満:寒く感じる
不快指数65~70:快適
不快指数75~ :人口の10%が暑く感じ不快に感じる
不快指数80~ :全員が暑く感じ不快に感じる

 

出典:日本の季節

 

折れ線グラフを見ると、那覇市は東京に比べて湿度が高く、60%を切ることがありません。また、梅雨の時期は80%を超えます。しかし東京は、高くても70%ほどで、低いときは50%を切ります。

 

棒グラフを見ると、那覇市は、快適だと感じる不快指数65~70の月は、1月と11月、12月の3か月のみです。そのほかの月は、不快指数70を超え、暑くて不快に感じやすいことが分かります。夏の最高気温は35度を超えることがほとんどないので東京の方が気温は高いですが、湿度が高いために、沖縄の方が夏の暑さを不快に感じます。

 

また、湿度が高いので、カビがよく発生します。カビの対策も必須です。

 

そのため、沖縄は1年中暖かくて快適な理想の土地だと思っていた人は、湿度が高くて不快に感じるという現実にギャップを感じ、沖縄移住を後悔した、失敗したと感じてしまうのです。

 

冬は意外と寒かった

2つ目は、沖縄の冬は意外と寒かったということです。

 

沖縄の冬の気候をデータで見てみましょう。

 

こちらは、那覇市の月別気温の推移グラフです。

 


出典:日本の季節

 

これを見ると、沖縄の冬は、最低気温が15℃を下回ることがあります。0℃まで下がることがある東京よりも気温は高いですが、体感としては暖かいという気温ではありません。

 

また、沖縄の冬は、晴れることが少ないです。こちらは、晴れた日数(日照率40%以上の日数)の月合計平年値(統計期間:1991~2020年)です。赤は晴れの日が多く、青は晴れの日が少ないことを表しています。

 


出典:沖縄気象台

 

那覇市を見ると、7月8月9月10月以外は晴れる日が少なく、気温が15℃近くまで下がる1月2月は、1か月に10日ほどしか晴れないということが分かります。それに比べて東京の1月は25日以上晴れることが多く、1か月に10日ほどしか晴れない月は、梅雨のシーズンである6月くらいしかありません。

 

気温15℃以下で、晴れていないとなると、体感としては結構寒いですよね。日が当たらないとかなり冷えると感じるのではないでしょうか。冬は10℃を下回るとはいえ、晴れる日が多い東京とはかなり違いますね。

 

このような沖縄の冬の気候は、沖縄の冬は暖かいとイメージしていた人にとって、「思ってた冬と違う」となりやすいです。そのため、冬も暖かくて1年中快適に過ごせるという理想を持っていた人は、現実とのギャップに後悔します。

 

塩害を甘く見ていた

 

3つ目は、塩害を甘く見ていたという点です。

 

海に囲まれている沖縄では、塩害は避けて通れません。そのため、塩害対策が必須です。

 

特に錆びやすいのが、車です。列車が走っていない沖縄では車がないと不便なので、多くの人が車を所持しています。

 

車が錆びないようにするため、沖縄では、最低でも2週間に1回は洗車して車についた塩をこまめに落とします。そうしないと、すぐに錆びてしまうのです。また、車が傷ついたときは早めに塗装しなければ、あっという間に錆がついてしまいます。

 

どの家にもついてあるであろう室外機も、塩害にあいやすく、錆が広がっていきます。放っておくと、買い替える時期があっという間に来てしまいます。安いものではないので、長持ちさせたいですよね。

 


錆びた室外機

 

さらに、家の外壁も劣化が速くなります。外壁も年に1度水で流して、塩を取り除くといった対策が必要になります。または、外壁の塗装をグレードアップするといった対策をする人もいます。

 

このように、沖縄では塩害対策が必須です。塩害を甘く見ていて、大変な思いをしたという移住者の声はよく聞かれます。

 

台風を甘く見ていた

4つ目は、台風を甘く見ていたという点です。

 

沖縄は本州よりも、上陸する台風の数が多いということは知っている人も多いと思います。

 

沖縄に上陸する台風は、大小さまざまですが、数年に1度、車が横転したり、電信柱が倒れるくらいの大きな台風が来ることがあります。大きな台風となると、停電にもなります。

 

これまでに上陸した台風により、停電が起こって数日間電気が使えなかったということもあるそうです。そうなると、備蓄水や食料、懐中電灯や電池、災害用トイレなど、防災グッズがなくてはやっていけません。

 

また、窓ガラスが割れるのを防ぐために補強したり、サッシから水が入り込んでこないように対策をすることも考えなくてはなりません。

 

東京ではなかなかそこまで台風に対する意識が高くないですよね。沖縄へ移住して、台風対策が思った以上に大変だったという移住者の声もよく聞かれます。

 

生活に関する後悔・失敗

次に、生活に関する後悔・失敗についてです。

 

・交通が不便だった

・物価が思ったよりも高かった
・生活費が想像以上にかかった

 

1つずつ詳しく説明します。
交通が不便だった
1つ目は、交通が不便だったという点です。

 

沖縄は車社会と言われています。その理由は、公共交通機関が少ないからです。沖縄には「ゆいレール」というモノレール以外、鉄道がありません。路線バス・高速バス・コミュニティバス(市町村運営)等がありますが、本数が少なく、地域によってはバスも走っていません。

 

車がなくても生活できるのは、「ゆいレール」があり、バス路線も充実している那覇市くらいで、他の地域では車がないと不便です。

 

そして、車を使う人がほとんどのため、交通渋滞が起こりやすくなります。通勤の時間帯は、通常の3倍以上時間がかかってしまうという声もあるほどです。

 

充実した都会の公共交通機関に慣れている人にとって、沖縄の交通事情はストレスになりやすいです。こうしたストレスが、沖縄移住を後悔した、失敗したと感じる理由になってしまうようです。

 

物価が思ったよりも高かった

2つ目は、物価が思ったよりも高かったという点です。

 

沖縄と東京の物価指数を比べてみました。令和5年(2023年)12月分の沖縄県の消費者物価指数は108.0(沖縄県統計資料webサイト)、東京の消費者物価指数は106.5(東京都の統計)でした。

 

つまり、沖縄の方が物価が高いということになります。また、全国の消費者物価指数は106.8(統計局ホームページ)なので、沖縄は全国的に見ても物価が高いと言えます。

 

離島など、輸送コストがかかる地域はさらに物価が高いこともあります。

 

「沖縄の物価は安い」という話を聞いたという人もいますが、物価が安かったのは過去の話です。そのため、沖縄の物価事情を詳しく知らずに憧れだけで移住してしまうと、お金の問題で大変な苦労をすることにもなりかねません。

 

生活費が想像以上にかかった

3つ目は、生活費が想像以上にかかってしまい、生活が苦しくなってしまったという点です。

 

先ほども述べたように、沖縄の物価は高い傾向にあります。そのため、生活費が思った以上にかかってしまったという声をよく聞きます。

 

また、沖縄は車社会です。車を所有していれば維持費がかかります。さらに塩害もあるので、その対策にも費用がかかります。

 

細かいですが、ネットショッピングで買い物をしたときに、別途送料がかかることも多いです。普段からネットショッピングを使っている人にとって、この送料は負担になってしまう場合もあります。

 

このように、沖縄での生活費は決して安くなりません。生活費を抑えるための移住と考えている人にとっては、大きな失敗になってしまうかもしれません。

 

仕事に関する失敗・後悔

次に、仕事に関する失敗・後悔についてです。

 

・給与が減った
・仕事がなかなか見つからなかった

 

1つずつ詳しく説明します。

 

給与が減った

1つ目は、沖縄に移住して就職したら給料が減ってしまったということです。

 

これは、沖縄県の平均年収が他県に比べて低いことが理由です。厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査・都道府県別(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2022/)によると、沖縄県の平均年収は252.0千円で、青森県の247.6千円、宮崎県の249.6千円に次いで下から3番目の低さです。

 

全国平均が311.8千円、いちばん高い東京都が375.5千円なので、沖縄県の賃金はかなり低いということが分かります。

 

また、転職・求人dodaの都道府県別に見る日本の平均年収(2023年)では、沖縄県の平均年収は347万円で、全国最下位です。全体の平均年収414万円と比べて70万円近く低い数値です。

 

沖縄に移住して新しく仕事に就いたが、それまでよりも年収が減ってしまったという声は多く聞かれます。その分、生活費がかからなくなるわけではないので、生活が厳しくなってしまったという声もあります。

 

仕事がなかなか見つからなかった

2つ目は、沖縄でなかなか仕事が見つからなかったということです。

 

沖縄に移住して仕事を探したけれど、なかなか就職できなかったという声も多いです。沖縄県の令和5年の雇用状況のデータを見てみましょう。

有効求人倍率を見ると、全国平均を下回っています。有効求人倍率は低ければ低いほど、就職しにくい環境だと言えます。月によっては1を下回るので、沖縄は就職先が見つかりにくいと言えます。

 

さらに、完全失業率のグラフも見てみましょう。

 

完全失業率は、15歳以上で働く意欲がある人のうち、仕事を探しても仕事に就くことができない人の割合のことです。完全失業率は、高ければ高いほど、働きたいのに仕事が見つからない人が多いということになります。

 

沖縄は、全国平均と比べて、完全失業率が倍近く高い月もあります。つまり、仕事を探しているのになかなか仕事に就けない人が多いということになります。

 

このような労働環境のため、沖縄ではなかなか仕事が見つからず、移住を後悔したという声がよく聞かれます。

 

人間関係に関する失敗・後悔

最後に、人間関係に関する失敗・後悔についてです。

 

・沖縄独特の人間関係に慣れなかった
・移住者だからと差別された

 

1つずつ詳しく説明します。

 

沖縄独特の人間関係に慣れなかった

1つ目は、沖縄独特の人間関係に慣れることができなかったという点です。

 

その土地ならではの風習や人間関係はどこへ行ってもありますが、沖縄は特に違うと感じる人が多いです。

 

例えば、沖縄では家族や親戚のつながりが固かったり、地域の連帯感が強かったりします。
また、古くから行われてきた沖縄独特の祝い事や伝統行事も大切にされています。

 

もちろん移住者も、その地域の一員として、地域のイベントや伝統行事に出て当然だと言われます。本州にいたときにはなかった知らない行事がたくさんありますが、積極的に参加して地域の人とコミュニケーションを取っていけた人のほとんどは、移住生活を楽しんでいるようです。

 

しかし、こうした沖縄独特の風習についていけず、コミュニケーションもうまく取れず、移住生活がストレスになってしまったという声もあります。

 

移住者だからと差別された

2つ目は、移住者だからと差別されたことがストレスになったという点です。

 

沖縄では、地元が沖縄の人を「うちなーんちゅ」、沖縄以外から来た人を「ないちゃー(内地から来た人)」と呼ぶことがあります。

 

差別のつもりはなく気軽に使っていることが多いですが、移住者はこの「ないちゃー」という言葉に、何か裏があるのではと敏感になってしまうことがあるようです。

 

また、地域のつながりが強い沖縄の地元の人たちは、近所同士で野菜を配ったり助け合ったりして生活している様子をよく見かけますが、残念ながら移住者はその輪の中に入れなかったという話もあります。

 

移住者は、外から来た部外者だという扱いを受けてしまうことがあるようです。

 

もちろん、沖縄の全ての人がそうではありません。とても優しく助けてくれる人たちもたくさんいます。

 

しかし残念ながら、移住者だからという理由で部外者扱いされた、差別されたと感じて、ストレスになってしまったという声もあります。

 

移住成功の対策を解説


これまでの話で、沖縄移住を後悔した理由、失敗した理由は様々あることが分かりました。しかし、誰もがこうした後悔や失敗をするわけではありません。実際、沖縄移住を楽しんでいる人、充実した生活を送っている人もたくさんいます。

 

なぜ移住を成功させることができたのかというと、そこには明確な理由があります。

 

それは、移住を後悔しないための対策をとったことです。これまで話してきた後悔や失敗の理由をしっかり理解して、後悔しないように準備をしていくことが大切なのです。具体的に説明します。

 

1 沖縄の現実を知る
2 デメリットを洗い出し、許容できるか考える
3 デメリットの解決策を探す
4 沖縄移住の目的を明確にする

 

1 沖縄の現実を知る

まずは、沖縄の現実を知ることです。何度も旅行で行ったことがあるからと安心してはいけません。旅行で行く沖縄と、実際に住む沖縄は違います。

 

ネットで検索すれば、沖縄に住んでいる人の話はたくさん見つかります。実際に住んでいる人の話を聞くのがいちばんです。

 

また、お試し移住をしてみるのもおすすめです。地域によっては、移住体験プログラムを行っているところもあります。また、沖縄県公式移住応援サイト「おきなわ島ぐらし」では、様々な地域の移住体験ツアーを企画しています。

 

「沖縄県ふるさとワーキングホリデー」では、沖縄の仕事を体験しながらお試し移住ができるプログラムがあります。

 

実際に住んでみると、聞いただけでは分からなかった様々なことに気付くことができるでしょう。百聞は一見にしかずです。

 

沖縄県公式移住応援サイト
国頭村移住体験住宅
東村子育て田舎暮らし体験l
沖縄県ふるさとワーキングホリデー

 

2 デメリットを洗い出し、許容できるか考える

 

沖縄の現実を知ることができたら、次に沖縄暮らしのデメリットを洗い出し、許容できるか考えます。

 

沖縄暮らしのデメリットも、ネットで検索すればたくさん見つかりますが、やはり、自分で見たり聞いたりする方が現実味がわきます。
沖縄県公式移住応援サイト「おきなわ島ぐらし」では、日本各地で開催されている移住に関するセミナーや交流会、相談会の情報を得ることができます。また、移住者のインタビューを動画で見ることもできます。

 

生の声を聞くと、自分にとって本当にデメリットになるのかどうかを判断しやすくなります。デメリットだと感じることを洗い出して、許容できる範囲なのかどうか、よく考えましょう。

 

3 デメリットの解決策を探す

デメリットを洗い出して許容できないと感じたものについては、解決策を探します。

 

例えば、沖縄の湿度が高くてカビが生えてしまうという現実が許容できないのであれば、カビを生えさせない解決策を探します。カビが嫌なら、カビが生えない対策を徹底的に行えばいいのです。

 

デメリットの解決策を移住前に見つけておくことで、実際に移住してから後悔することはなくなるでしょう。

 

4 沖縄移住の目的を明確にする

最後に、沖縄移住の目的を明確にすることが大切です。そもそもどうして沖縄に移住したいと思ったのでしょうか。

 

「何度も旅行して沖縄が好きになった」とか「1年中暖かい沖縄に住みたい」といったざっくりとした理想ではなく、明確な目的を持つべきです。明確な目的があれば、沖縄移住をやめればよかったなんて簡単に思いません。

 

沖縄で何がしたいのでしょうか。「沖縄の海でいつでもすぐにダイビングできる環境を手に入れたい」「沖縄料理をいつでも食べれるようにしたい」「沖縄で居酒屋を経営したい」など、具体的で明確な目的をしっかりと持つことが移住成功の秘訣です。

 

まとめ


今回は、沖縄移住を「後悔した」「失敗した」という声を調査しまとめて説明しました。また、沖縄移住を成功させる対策も解説しました。

 

沖縄移住を後悔した、失敗したという理由は、沖縄移住が思い描いていた理想とのギャップを感じやすいところにあることが分かりました。

 

しかし、沖縄暮らしの現実をしっかりと把握していれば、後悔したり失敗したりすることはなくなります。沖縄の現実を知り、デメリットを洗い出して解決策を探し、移住の目的を明確にすることで、移住成功の道が開けるのです。

 

沖縄移住を検討するときは、ぜひ参考にしてくださいね。